GENERATIONS WAR FOR CYBERTRON コラム トランスフォーマー本

IDW トランスフォーマーシャッタードグラス コミックス解説 vol.1

2021 IDW トランスフォーマーシャッタードグラス コミックス解説 issue 1

トランスフォーマー シャッタードグラスとは

元々は 2008年のファンパブリケーション(Transformers Collectors' Club / Transformers Collectors' Convention)から展開されていたシリーズで、
善と悪が反転したトランスフォーマーユニバースの一つとなっています。

日本ではトランスフォーマーに関する権利関係は複雑であったり、
1980年代のG1ユニバースを起点とした展開をしており、
世界的な展開からみると独自になっていることもあり、
アメコミ展開も日本のTFタイムライン的に合わないこともあるのか、  
日本国内で公式としては展開が無いと言っても過言では無いシリーズとしても認知されているかと思います。
(日本ではG1を軸とした展開のみが行われており、海外主導の2000年代初頭からのリブートシリーズは展開なし)

そんなシャッタードグラスが2021年から再登場することとなり、
新しいシャッタードグラスシリーズがIDWからコミックスと、
hasbroからは最近のトランスフォーマージェネレーションシリーズのリカラーアイテムとしてリブートされました。

2008年のシャッタードグラス(以下 旧シリーズ)では、
クリフジャンパーが別ユニバースであるシャッタードグラスの世界に迷い込んでしまったことを起点に
話が展開されていくシリーズでしたが、
2021年のシャッタードグラス(以下 現シリーズ)は完全に別物であり、
2008年の設定を多少引き継いでいるものの、
それぞれのキャラのエピソードも別物であり、  
クリフジャンパーが迷い込んだ世界ではなく、完全に別ユニバースの話として展開されています。  

キャラクターデザインも現玩具展開シリーズ準拠になっています。  
(無理して旧シリーズを集める必要はないと思います)  

現シリーズはIDWが展開していることもあり、  
日本ではコミックスの輸入をおこなっているお店でリーフを購入することができますので、
そこまで入手が難しいシリーズではありません。

先日IDWのサイトがリニューアルされ、日本国内から電子版が購入できなくなりました。
Amazon.comを利用している方は(日本のAmazonではありません)、
comiXology経由で購入できます(日本国内からのアクセスでは購入できません)。

issue1 ざっくり日本語解説

完全に別物シリーズということで、第一話であるissue1の日本語解説!
この回は、ブラーを中心としたエピソードとなっています。

本シリーズのブラーは残忍でアドレナリンジャンキー(テンションが高い)な解体屋・賞金稼ぎ、  
つまりディセプティコンなどのターゲットを弄びながら殺害してバラバラにすることを生業としているオートボットの一員。  

旧シリーズとは設定が異なっており、完全に別人です

冒頭はバラバラにしたシックショットを火山地帯のクロームリッジを易々と通り抜けて
ゴールドシティに戻るところから始まります。

バラバラにしたシックスショットは、人体実験をしていたラチェットの元へ運びます。
ラチェットはそのままマッドドクター・悪の医師で、
旧シリーズを継承したような設定のよう。

人体実験をしながらブラーはラチェットに
ブラーはプロールの領地でシックスショットを殺害してきたが、
逃げるのも捕まえるのもさほど難しくなくなってきてディセプティコンを狩るのが飽きてきた、と。

ラチェットはそんなブラーに、
ゴールドバグからディセプティコンの高額な賞金首も情報があると伝えます。

賞金首が誰かを聞かずに、ラチェットからビーコンを貰って出て行ったところで、
それが、メガトロンから最も信頼されているディセプティコンの副官、
スタースクリームだとすぐにわかりました。(死んだと思われていた模様)

場面が切り替わり、
ゴールドシティの別の場所で、賞金稼ぎのハードヘッドとクロームドームがスタースクリームを見つけていて、
二人から攻撃を受けていたスタースクリームの様子を見ていたブラー。

ブラーはハードヘッドとクロームドームに賞金を持っていかれるのが我慢できず、  
クロームドームがスタースクリームを捉えようとしたその時に、  
ブラーがスタースクリームを助けてしまいます。(これはもちろん高額な賞金のため)  

賞金をもらうには、スタースクリームをゴールドバグの元へ届けなければならないため、  
ラチェットとゴールドバグを呼び出し、到着するまでの間、  
スタースクリームに逃げられないようにするために、時間稼ぎをするしかない、と。  

ブラーは、
ゴールドバグやプロールとオプティマスプライムがいるなかで、
スタースクリームが生き残るためには、安全な逃げ道を知っている自分の助けが必要、
逃げる手助けをするので一緒についてきて欲しい、とスタースクリームを説得。

その道の途中、冒頭の火山地帯のクロームリッジへと入ったところで・・。

スタースクリームはブラーを、オートボットを信用しておらず、
ブラーを攻撃して噴火している火山近くへ誘い込みます。
ブラーはスタースクリームを捉えるために復讐しようとしたところで、
火山のマグマに飲み込まれてしまいます。(死んだと思われるが、不明)

スタースクリームはブラーが死んだかどうかを確認したのちに、
ブラーに感謝を述べて飛び去っていくところで、
結局オートボットはメガトロンを見つけるために一歩近づいた、として次回に続く。

所感

全体的には、2019年からリブートされたIDWトランスフォーマー的なテイストになっていて、
ワクワクするような導入ではなく、淡々と進むような流れになっています。
実際に前シャッタードグラスシリーズをきちんと読んだ方が、
読むと先入観が出来上がっているのもあると思いますが、全く別物として読まないと多分全然面白く無いのでは、という気もしますが、
リブートで、2019 IDWトランスフォーマーと同じく全シリーズと全く別の世界、と切り替えた読める方は
前シリーズとの違いを比較しながら読むことで、オッていう場面はあるかと思います。

当然この後の回から話がまた動いていくわけですが。(それはまた今度)

ネットなどの誰かの話を聞いた人(コミックスを自分で読んでない方)だと、
細部をすっ飛ばしてわかりやすいエピソードくらいしか  
ご存知ないと思うので派手な話しか知らないと思いますが、
それでも今のところ5回まで予定されているミニシリーズとして、  
初回としては動きが無さすぎるなぁというのも正直なところです。

とはいえ、事前情報では今後もシャッタードグラス展開はあるようなので、  
おそらくコミックス連動もしばらく定期的には続くのではないかと予想はされます。

最近の玩具シリーズと変わらないデザインの内容なので、  
コミックス片手にキャラ設定を楽しめるとは思いますので、
是非読んでみてください。

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